


あるふぁ通信R3年10月号相模大野のPDF版ダウンロードはこちらからどうぞ
【テキスト版】あるふぁ通信2021年10月号の内容はこちら(クリックで開きます)
あるふぁ通信 2021年10月号:テノデーシスアクションの活用(後編)
清秋の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
今回のあるふぁ通信では、前回ご紹介した「テノデーシスアクション(腱固定効果)」の仕組みと、知っていると役に立つ場面について、理学療法士の齋藤がご説明します。
🤔 なぜ手首を動かすと指が動くの?
テノデーシスアクションとは、「手首を動かすだけで、力の入れていないはずの指が勝手に曲がったり伸びたりする現象」のことでした。
なぜこれが起きるのでしょうか?
指を動かす筋肉の中には、指先から手首・肘を通り越して、上腕骨(肘と肩の間の骨)まで繋がっている長い筋肉(手外在筋)があります。
この長い筋肉は手首の動きにも影響を受けるため、手首を曲げ伸ばしすると筋肉が引っ張られたり縮んだりして、つながっている指もつられて動いてしまうのです。
💡 介護や生活で役立つ「見方」
この知識があると、手が開きにくい方や握力が弱い方への介助方法が変わります。
1. 手が開きにくい方(清拭・洗浄など)
手が握りこんでしまって洗いにくい場合は、手首を手のひら側に倒してあげる(曲げる)と、筋肉が緩んで指が伸ばしやすくなり、ケアがしやすくなります。
2. 握る力が弱い・物を落としやすい方
指先がうまく使えない方は、手首を甲側に倒す(反らす)角度が不十分なことが多いです。
手首や肘を柔らかく動かせるようにリハビリすることで、物がつかみやすくなる場合があります。
日常生活での動作例
以下の動作は、基本的に「手首を甲側に倒して(反らして)」行っています。
- 買い物袋を持つとき
- ペットボトルのキャップを開けるとき
- ドアノブを回すとき
- ズボンや靴下の脱ぎ履き
- 杖を持つとき
お問い合わせ先:訪問看護リハビリステーション あるふぁ相模大野
日常のちょっとした困りごとでも、お気軽に相談していただくことで解決できる場合があります。
「こんなこと相談して恥ずかしい」と思わず、ぜひご連絡ください。
〒252-0307 神奈川県相模原市南区文京1-4-5 ピアレジ文京1-B
TEL:042-701-3775 / FAX:042-701-3776