あるふぁ通信令和2年7月号

2020年7月7日

あるふぁ通信令和2年7月号

梅雨明けが待たれる今日このごろですが、ますますお健やかにお過ごしのことと存じます。

あるふぁでは、7月1日より新しく常勤正看護師が一人入職しました。現在、看護師スタッフは7名体制となっております。ご相談随時受け付けさせて頂いていますので、よろしくお願いいたします。

今回は、失語症について草薙(言語聴覚士)がお伝えします。

失語症は、大脳にある言葉を担当する領域(言語野といいます)が脳卒中や頭部外傷、脳腫瘍などにより傷ついたことによって、「聴く」「話す」「読む」「書く」ことが難しくなります。脳の傷ついた部分や範囲によって、
「聞くことは比較的いいけど、たどたどしく話す方が苦手」運動性失語
「流ちょうだけど間違った言葉がでて(錯語)、聞く方が苦手」感覚性失語
のように、その方それぞれ、得意・不得意な部分が違うことが特徴です。

また、失語症の回復は、運動機能の回復と比べると非常にゆっくりであり、年単位であると言われています。短い期間でみると「何も変わっていない」ように見えてしまいますが、年単位の経過でみると着実に回復しているということもまた失語症の特徴の一つです。
失語症の方々がリハビリを受けることができる環境は、診療報酬の改定とともに年々厳しいものになっています。失語症者の方専門のデイサービスは、全国でも数えるほどとなり、言語訓練を受けることができる通所もごくわずかしかない状況です。このような状況ですが、訪問看護であれば、長いスパンでの言語訓練を受けることができます。ことばの問題でお困りの方がいましたら、ぜひお声かけください。

付録 失語症について知っておきたい2つのこと

失語症と認知機能

失語症者の方は、話を理解することは苦手になっていますが、物事を判断する能力は失語症になる前と変わっていません。表現や話の長さによっては、話を理解するのに時間がかかったり、時には間違えてとらえてしまうことがありますが、言葉が分からないから間違えてしまうのであり、理解する力、考える力が低下しているわけではありません。私たちが外国語で話しかけられて正確に理解できないのとよく似ています。私たちも、英語でネイティブの速さで話しかけられるとわからないけど、ゆっくりと簡単な単語で話してもらえれば、意図が理解できることがあると思います。失語症の方とお話をする時も同じで、理解しやすい簡単な言葉を使って、ゆっくりと、話の長さを短めにすると、伝わりやすくなります。

失語症と構音障害との違い

失語症と同じ「上手に話せなくなる」障害として、構音障害(運動障害性構音障害)があります。
構音障害は、主に舌や唇などの口腔構音器官の運動障害によって、発音が悪くなったり、声がガラガラしたり、小さくなったりして、明瞭に話せなくなります。軽度であれば、呂律が回らない印象を受ける程度ですが、重度になると、ほとんど聴き取りができないこともあります。失語症との見分け方としては、文字の理解、文字を使えるのかを確認します。構音障害の方は文字盤を使えますが、失語症の方は文字を使うことが苦手ですので文字盤は使えないことが多いです。失語症と構音障害はまったく違う障害であり、関わり方も、リハビリテーションの方法も違いますが、よく混同されています。

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